人間関係れんしゅう中

自分が分からずに、人間関係も迷走中な私が、ひとりをゆっくり楽しむ日常を綴るブログ。主に読書や映画、そして日常で思うことについて書いていこうと思います。

【読書感想】わがままに生きろ ~周囲とのギャップに悩む人へのヒント~

 

f:id:hitoriju:20210619210332p:plain

作品内容

 『アイドルマスター シンデレラガールズ』の二宮飛鳥役をはじめ、多彩な役柄と光る個性でファンを魅了してきた声優・青木志貴

しかし、これまでの道のりは複雑極まるものでした。

いじめにあった学校時代、女性か男性かでさまよった性自認の苦悩、また、体型のコンプレックスから摂食障害になったことも…。 でも、そのつらい経験のたびに、自分自身と向き合い、決して見捨てることなく、やりたいことを貫いてきました。

そしてその結果、声優という自分にぴったりの職業にたどり着き、どんどんと活躍の幅を広げています。 YouTubeで性別について告白した動画が170万回以上再生されるなど、ありのままの自分をさらけ出し、思いを語る姿が多くの共感を呼び、話題に。

困難にぶちあたっても常に前を向き、自分が輝ける役をつかむまでとこれからを綴るエッセイです。

引用元:

わがままに生きろ。 - 青木 志貴 - Google ブックス

 

 

 最初に言うと、この感想を書いた人は二宮飛鳥を通して青木志貴を知った人間が書いています。

なので、感想のそうしたフィルターを通した内容になっていると思いますので、それでもよろしければ読んでいってください。

青木志貴くんとは

ご本人の動画を見たほうが早いですし、誤解は生まないかなと思います。

性自認とか、それに関しての家族の反応とかにも触れられています。

この部分は本書にも取り上げられている部分です。

 

youtu.be

 

 巻頭に本人の写真が

数種類の衣装を身に着けた写真部分が数ページあります。

写真のイメージとか衣装は、ご本人のツイートでも取り上げられており、このような感じです!

 

本の構成について

本は全部で4章+本人による後書きで構成されています。

章ごとに時系列順に起こった出来事と、それに対しての志貴くんの考えが書かれている形式となっています。

大まかにまとめると以下のような感じに

  • 1章 誕生~中学生まで(スカートへの違和感、本人が希望している服装とか進路に対して、保守的な家族との摩擦がメイン)
  • 2章 高校生活~中退して芸能系の学校時代(自分の性自認が男であると自覚、不登校へ、両親の拒絶と学年主任とのかかわり、上京後、恋愛について、性との向き合いについてのひと段落)
  • 3章 事務所所属してから~声優として起動にのるまで(大塚明夫さんとの親交とか、二宮飛鳥のオーディション合格後の活動について)
  • 4章 現在、今までの経験から生まれてきた夢について語る。

凄く大まかにまとめるとこのようなことになっています。

周囲とのギャップに悩む人にこそ読んでほしい

志貴くんのように、セクシュアリティとかで少数派ではなかったり、夢が数名だけが選ばれる厳しい世界とかじゃないけれど、他の部分で少数派だったり、やりたいことがあるけれど障害が多いという経験は誰しもあると思う。

そんな人に読んでほしいなと思いました。

「この本を読んだから頑張れる」とかではなくて、こういう考え方があるんだという視点が新しく出てくるし、自分のままでできる何かというのが見えてくるんじゃないかなと。

二宮飛鳥Pとしての青木志貴くんへの印象

youtu.be

 私がデレマスを知ったのは5thライブの時なので、志貴くんは既に二宮飛鳥のキャストとして1年経っている状態でした。

その時は、志希にゃんのPで飛鳥くんに対しては「志希にゃんの家出に付き合って、理解しようと対話をするなんて、真面目な子だなあ」「声カッコいい」という印象でした。

そして志貴くんに対しては、容姿は3次元の二宮飛鳥って感じでしたね、内面に関してはMCコーナーに不慣れな様子に「喋るの苦手なのかな?」というぼんやりとした印象でした。でも、インタビューではすごく真面目に役作りとか歌の解釈をしていることが伝わってきたので好意的な感情を持っていました。

 本人は「自分は飛鳥さんとは違って真面目じゃないし、やりたいようにやるし気分屋なところがある(意訳)」と言っているけれど、いやいや真面目だよ!って突っ込みたいですね。

真面目だと思う根拠として、性自認をカミングアウトするか迷ったのは一因は「演じたキャラクターが風評被害にあわないか」と危惧したこと。

加えて、体を男にしたかったけれど、しないことにしたのは声優として生きている限りは声が武器で、今まで演じていたキャラ達に声が当てられなくなるからということが本書から分かります。

それは、社会人として当然のマナーだったり、声優という仕事が自分の稼ぐ方法だからという考えも勿論あるでしょうけど、そういうの気配りとかができない人って意外と多いんですよね。

キャラも、中の人もそろってファンになった今では、二宮飛鳥の声を青木志貴が担当したのは双方にとっていいことだったなと思っています。

 

長々と読んでいただきありがとうございました。