人間関係れんしゅう中

自分が分からずに、人間関係も迷走中な私が、ひとりをゆっくり楽しむ日常を綴るブログ。主に読書や映画、そして日常で思うことについて書いていこうと思います。

【アニメ感想】オッドタクシー 世界がひっくり返る面白さ

 

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オッドタクシーという作品をご存じでしょうか?

知る人ぞ知るアニメで、インターネットでの評価が高い作品です。

知った時期と視聴環境がかみ合わなくて、「見たいな」と思いつつ過ごしていたら、最近見れるようになったので感想を記事にしてみました。

 

 感想概要

最初に感想をまとめたものを箇条書きで紹介します。

  • 愛らしい外見とは裏腹の本格的サスペンス
  • 群像劇としても面白い
  • 本筋の事件とは別のどんでん返し要素が凄い
  • 他の人の考察を見るのが楽しい
  • 個人的に後味は悪かった

 あらすじ

平凡な毎日を送るタクシー運転手・小戸川。
身寄りはなく、他人とあまり関わらない、少し偏屈で無口な変わり者。
趣味は寝る前に聞く落語と仕事中に聞くラジオ。
一応、友人と呼べるのはかかりつけでもある医者の剛力と、高校からの同級生、柿花ぐらい。
彼が運ぶのは、どこかクセのある客ばかり。

バズりたくてしょうがない大学生・樺沢、何かを隠す看護師・白川、
いまいち売れない芸人コンビ・ホモサピエンス
街のゴロツキ・ドブ、売出し中のアイドル・ミステリーキッス…
何でも無いはずの人々の会話は、やがて失踪した1人の少女へと繋がっていく。

引用元:

TVアニメ「オッドタクシー」公式サイト 2021年4月からテレビ東京・AT-Xにて放送開始

あらすじには書いていませんが、公式のHPを見るとキャラクターは動物の姿をしています(重要)。

1話24分で、全13話になります。

おすすめポイント

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愛らしい外見とは裏腹の本格的サスペンス

ビジュアルは2~3頭身のデフォルメの動物たちですが、言動も感情もシビアです。

展開も突飛な行動を取るキャラはおらず、「何で、こんな事するの?」と疑問に思ったりすることもないので、本筋の事件に集中できました。

キャラも生きているし、物語の軸もブレていないという堅実な展開で、とても良かったなと思います。

アニメでしか表現できないけれど、サスペンス・推理物として骨太な作品です。

もしかしたら、アニメ好きよりも推理物が好きな人の方が対象の作品なのかもしれません。

 

群像劇としても面白い

群像劇としても面白く、キャラクター達がとった行動が繋がった瞬間が爽快でした。

「デュラララ」とか「428」とか「街~運命の交差点~」といった作品が好きな人にはおススメです!

ただ、前半(個人的に7話まで)は伏線を敷いている状態で、それぞれのキャラがどういった背景を持っているのかの説明で、展開がゆっくりに感じます。

試聴側としては、「お互いに必要な情報を持っているから話しなよ~」とモヤモヤするかもしれません。でもそれがいい。


本筋の事件とは別のどんでん返し要素が凄い

 本筋は、「失踪した少女がどこに行ったのか」と「小戸川に関する噂」との関係性を追求していきます。

それらの結末も衝撃でしたけど、小戸川のパーソナルに触れた時に世界が別の姿を見せます。

ずっと、「この作品は動物の姿で描かれることに意味がある」と書いていますが、当初は真逆のことを考えていたんですよね・・・。

動物が主人公の作品って「ビースターズ」「ズートピア」「しろくまカフェ」とかありますよね?

それらは動物の身体的特徴や習性を物語に取り込んでいたり、ネタにしているのだけど「オッドタクシー」には全くそれが無い。

それなら、動物の姿をしている意味はないんじゃないかと思っていました。

むしろその視点で見ると、違和感がどんどん湧いてくる構成になっているし。

真相を知ったときに「あー騙された―」という笑いが浮かんできました。

他の人の考察を見るのが楽しい

 これは、物語の中ではなく現実の話ですが、ブログやSNSで見る考察がかなり楽しいんです。

自分だけでは気づけなかった伏線を知ることが出来たり、様々な視点に触れることができます。

でも、これはリアルタイムで見ていた人の特権かもしれませんね。

今ではネタバレを見てしまう可能性が高いので、最終話を試聴した後に見ることをオススメします。

気になったポイント

 ここから「気になったポイント」についてです。

とはいうものの、物語としては面白いけど、感情的には否定したいっていう理由で「気になった」という位置づけになりました。

個人的に後味は悪かった

 小戸川や他のキャラクターに感情移入すると、結構後味の悪い終わりになります。

大雑把に言うと、ゾンビ映画で、ゾンビを全部倒したぞー!と登場人物が抱き合っている傍で一体の腕がピクリと動いている。でも誰にもそれに気が付いていない。

という感じの引きです。

様々なキャラが居て、それぞれ事情や秘密を抱えています。

なので、誰かに1人位は「自分に似ているかも」とか「好きかもしれない」と思わせる説得力があります。

なので、見終わった後も凄く印象に残るんですよね。

だから後味の悪さは意図的かなと思うし、そういう意味では成功していると言えるんですけど。

 

関連情報の紹介

最後に関連情報になります。

試聴環境について

2021年8月17日現在、アマゾンプライム会員だと見放題で見れます。

もともとプライム会員の方は試しに見てみることをおススメします。

ブルーレイに関してはプロジェクトが進行中です。

オーディオドラマ

本編の裏で、どんなやり取りがされているかを描写しています。

本編だけ追っても、きちんと物語が繋がりますが、同時進行で聴いた方が、より深く物語を終えます。

そして、より後味が悪くなります(いい意味で)。

youtubeで配信中で、無料で視聴できます。

 

コミカライズ版

コミカライズ版も出ています。

pixivコミックで1話まで見れます。この時点ではアニメと同じ流れですね。

comic.pixiv.net

 閲覧ありがとうございました。